本の泉 清冽なる本の魅力が湧き出でる場所…

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第132回 2011年10月20日


●執筆者紹介●


加藤泉

有隣堂ヨドバシAKIBA店

仕事をしていない時はほぼ本を読んでいる、尼僧のような生活を送っている。


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~有隣堂スタッフが選ぶ“食欲の秋に読みたい本”~

秋です!食欲の秋です!今回は、「食」にまつわる本をご紹介いたします。
有隣堂スタッフ有志がそれぞれの視点で選んだ本とともに、食欲の秋をどうぞお愉しみください!
(食いしん坊のあまり、2冊選んだ人もいます)

 (書名五十音順)
 

あっちゃんあがつく・表紙画像
あっちゃん
あがつく


1,890円
(5%税込)
   峯陽 さいとうしのぶ 『あっちゃんあがつく (リーブル)

つい、口ずさみたくなる絵本です。「あ」から「ん」まで出てくる食べ物は絵がどれも精密に描かれ本当に美味しそうな様がひしひしと伝わってきます。
また、食べ物たちの楽しそうな事。一緒に踊りたくなります。
こんなに夢のある絵本が私の子どもの頃にあったなら好き嫌いもなく育ったはず……。大人が見ても楽しく、絶対におなかがすく絵本です!!

(川崎BE店 大嶋慶子)

あまからカルテット・表紙画像
あまから
カルテット


1,470円
(5%税込)
   柚木麻子 『あまからカルテット文藝春秋)

花火大会でたまたま隣り合わせた男に一目惚れした友達のために、男がくれた凄くおいしい稲荷寿司だけを手がかりに男の居所を見つけ出そうとする女たちの奮闘を描いた『恋する稲荷寿司』を筆頭に、生き方も考え方も違う三十路間際の4人の女性達の麗しき友情をおいしそうな食べ物と絡めて描いた『セックスアンドザシティ』ミーツ『対岸の彼女』的傑作!

(ルミネ町田店 渋沢良子)

うどんの女・表紙画像
うどんの女


680円
(5%税込)
   えすとえむ 『うどんの女(ひと)(祥伝社)

大学食堂で働く35歳バツイチ女とオクテの21歳美大生。14歳年の差カップルの恋愛がメインなのですが、主役は「うどん」です。このコミックを読むとうどんが食べたくなるばかりでなく、エロスさえ感じるようになります!

(ヨドバシAKIBA店 加藤泉)

逆に14歳・表紙画像
おつまみ横丁


1,050円
(5%税込)
   瀬尾幸子 編集工房桃庵 『おつまみ横丁(池田書店)

熱燗がおいしい季節がやって参りました。
酒呑みにはぜひとも持っていてほしい1冊!
旦那がお客さんを連れ帰った日も、記念日で外食した後の自宅での「もう1杯」にも、ひとり晩酌の夜も……
この1冊があればおつまみで寂しい思いをしたり困ったりすることはありません。第2弾『もう1軒~』もぜひどうぞ!

(アトレ恵比寿店 岩井静花)

桐島、部活やめるってよ・表紙画像
おにぎり


840円
(5%税込)
   平山英三 平山和子 『おにぎり(福音館書店)

ああ、いい海苔つかってんなぁ。ご飯をチラ見せする巻き加減も絶妙。
さあ、新米炊いて、デパ地下行って大きい板海苔奮発して、この絵本どおりにつくってみませんか? おにぎり。

(テラスモール湘南店 吉澤みどり)

おべんとうの時間・表紙画像
おべんとうの
時間


1,470円
(5%税込)
   阿部了 阿部直美 『おべんとうの時間(木楽舎)

普通の人のいつもの弁当。弁当と食べ主の写真+エッセイが39。
おべんとうの数だけ人生がある!
他人様のおべんとうって見たいけどなかなか凝視できません。
だから面白い!至極うまそう!エッセイも味があってこれまたいいのです。

(ルミネ町田店 渋沢良子)

彼女のこんだて帖・表紙画像
彼女の
こんだて帖


550円
(5%税込)
   角田光代 『彼女のこんだて帖(講談社)

自分が料理をしたことがないので、誰かが作ってくれたお弁当を食べられる機会なんかがあると、「冷めてもおいしいものが世の中にはあるのか…」ととんでもなく驚きます。
この本には、15人の思い出の味の物語にくわえ、なんと実際のレシピと 間違いなくおいしそうな写真まで登場します。
その人にしか出せない味が失われたり、よみがえる場面は言葉にならないほど、胸を打ちます。

(ヨドバシAKIBA店 広沢友樹)

キャベツ炒めに捧ぐ・表紙画像
キャベツ炒めに
捧ぐ


1,470円
(5%税込)
   井上荒野 『キャベツ炒めに捧ぐ(角川春樹事務所)

女のひとは、いくつになってもトキメく瞬間を大切にしているんだなあ。
物語をすすめていく3人(平均60歳!)のかわいらしさが(?)ステキです。
そして、おいしそうななお惣菜の数々。「あさりフライ」「ひろうす(がんもどきのことです)」「桃素麺」??そして「キャベツ炒め」。ひとつのお惣菜がいろいろな思いと重なってさらにおいしくなっていく、そんなお話です。

(ルミネ横浜店 高谷久美子)

食堂かたつむり・表紙画像
食堂かたつむり


1,785円
(5%税込)
   小川糸 『食堂かたつむり(ポプラ社)

喋れない主人公・倫子にとって、料理は言わば言葉です。倫子の想いを代弁する料理たちは、どれをとっても想像するだに美味しそう。
レシピ本も出てるし映画にもなっていますが、「どんなビジュアルか自分の好きなように想像できる」というのが小説の醍醐味。思うままに想像して、涎を垂らして下さい。
「ジュテーム・スープ」は世界を救う!!

(横浜駅西口店 佐藤正博)

食卓一期一会・表紙画像
食卓一期一会


2,415円
(5%税込)
   長田弘 『食卓一期一会(晶文社)

この詩集で長田弘ファンになった私。
こんなにも食べ物をやさしく愛おしく詠った詩があったでしょうか?
どの詩にも食べ物への愛があふれています。
そしてなんだか哀しい……。
その哀しみは読んでみないとわかりません。
愛と哀しみはすべての物語の原点です。
“天丼”でそれを詠みあげる、長田弘は天才です。


(アトレ目黒店 酒井ふゆき)

スープ・オペラ・表紙画像
スープ・オペラ


1,785円
(5%税込)
   阿川佐和子 『スープ・オペラ(新潮社)

スープって本格的にブイヤベースから作っても、あり合せで作っても美味しいですよね。スープを食べると、作った人の気分だったり、育った環境だったりが分かる気がしませんか?そんなスープから見えてくるあれこれを、この小説は、ほろっと泣かせるテイストにしてくれました。

(アトレ新浦安店 富澤明子)

世界の野菜を旅する・表紙画像
世界の野菜を
旅する


1,575円
(5%税込)
   玉村豊男 『世界の野菜を旅する(講談社)

野菜にスポットをあてた食エッセイです。
キャベツ、ジャガイモ、トウガラシやナス。個々の来歴や地域に根差すまでの経緯を、ユーモア交えて紹介してくれる1冊。
中でもベイルートの「ナスのキャビア」は印象的。
アラブ文化には暗くても、料理を前にした人々の笑顔や吹き抜ける風の心地よさは万国共通。
家庭菜園、始めたくなりました。

(販売促進室 倉田裕子)

高山ふとんシネマ・表紙画像
高山
ふとんシネマ


1,365円
(5%税込)
   高山なおみ 『高山ふとんシネマ(幻冬舎)

料理家・高山なおみさんの最新エッセイ。音楽や映画の話をしたと思ったら、夢で見た出来事をほんとうみたいに語ったり、映画の中のどうしても食べたくなった料理のレシピが載ってたり。言葉がきわめて少ないのに、漂う雰囲気と伝えたい気持ちがちゃんと味わえるのは、材料は少ないし作り方も素っ気ない、けれどたいそう美味しそうな高山さんの料理にとても似ている。

(横浜駅西口店 天羽雅代)

ダイナー・表紙画像
ダイナー


1,680円
(5%税込)
   平山夢明 『ダイナー(ポプラ社)

殺し屋たちの集う定食屋(ダイナー)の料理人ボンベロが誂える極上の料理の数々! 特に表紙にもなっているハンバーガーの「食いたい!指数」はMAX! まるでいつか見たアメリカのB級映画のようなクレイジーでインモラルな展開のなかにどこか崇高な美しささえ感じさせる、平山夢明の天才を証明する傑作。

(アトレ恵比寿店 梅原潤一)

峠うどん物語・表紙画像
峠うどん物語


峠うどん物語・表紙画像

spacer
各1,575円
(5%税込)
   重松清 『峠うどん物語 上(講談社)

こういうお話、待っていました!上質のだしに心を込めた手打ちうどん。職人気質のよっちゃんの頑固なおじいちゃんが打つうどんは、読む人の心を満杯にします。それでもまだ、心が折れっぱなしの時は、おばあちゃんが落としてくれる生卵。“かけうどん”が、一瞬で“月見”になり、ほんの少しの優しさで人は元気を取り戻します。全国のシゲラー大満足の、秋のこの一冊。素うどんとともにどうぞ。


(厚木店 佐伯敦子)

パティスリーMON・表紙画像
パティスリーMON


420~440円

(5%税込)
   きら 『パティスリーMON』全10巻 (集英社)

少女マンガが好き・お菓子(特にケーキ)が好き・イケメンが好きな女子は必読!
お菓子作りが大好きで真面目で頑張り屋さんな女の子・音女(おとめ)が働く“パティスリーMON”で登場する数々の美味しそうなケーキと、素敵なパティシエたちに出会ったあなたはもうメロメロです!! あぁ、MONのクリスマスケーキを予約したい…。

(新百合ヶ丘エルミロード店 菅野貴子)

真夜中のパン屋さん・表紙画像
真夜中の
パン屋さん


1,680円
(5%税込)
   大沼紀子 『真夜中のパン屋さん(ポプラ社)

舞台となる、パン屋「ブランジェリークレバヤシ」のパン、です。口が悪いけど優しいところもある職人、弘基の徹底した管理のもとで作られていくパン・・・。想像しなくても、絶対においしいはず!出来たてをコーヒーと一緒に外で食べたいです。

(ヨドバシAKIBA店 梨本亜希子)

ミミズクとオリーブ・表紙画像
ミミズクと
オリーブ


609円
(5%税込)
   芦原すなお 『ミミズクとオリーブ(東京創元社)

頼りないけれど憎めない主人公。彼の友人が持ち込んだ様々な謎を次々と鮮やかに解決してしまう、綺麗で優しい料理上手な奥さん。
ユーモアあふれる芦原さんの語り口が魅力である「台所探偵の事件簿」の第1作目です。
讃岐名物の「醤油豆」に、焼いたカマスのすり身と味噌をこね合わせた「さつま」など、美味しそうな手料理の数々に食欲をそそられます。

(厚木店 岩堀華江)



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