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第120回 2011年4月14日 |
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~有隣堂スタッフが選んだ我が心の本屋大賞2011~ | |||||||||||||||
4月12日、第8回本屋大賞が発表になりました。 大賞受賞作は東川篤哉『謎解きはディナーの後で』(小学館)です。 今年も有隣堂スタッフ有志に “私にとっての本屋大賞2011はこの作品!” を選び、熱く語ってもらいました。 本屋大賞ノミネート作だけでなく、この中の本も是非お読みになってください! |
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(書名五十音順) |
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青い野を歩く 2,310円(税込) |
クレア・キーガン 『青い野を歩く』 (白水社)
物語全体に漂う「孤独」が美しい短編集。 表題の「青い野~」はまるで映画を見ているようです。 夜の冷たさや人々のささやきまで伝わってきます。
(アトレ目黒店 酒井ふゆき)
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いちにち8ミリの。 1,365円(税込) |
中島さなえ 『いちにち8ミリの。』 (双葉社)
中島らもファンの私としては、その娘の初小説ということで、楽しみな反面、裏切られたらイヤだなあという思いで読み始めました。結論「ありがとうらもさん!すばらしい娘を残してくれました」。標題「いちにち8ミリの。」は好きな女性に会いたい一身で一日8ミリづつ動く‘石’の話。独特の発想と文章センスの良さに次作を期待せずにはおれません。
(ルミネ町田店 渋沢良子)
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オラクル・ナイト 1,890円(税込) |
ポール・オースター 『オラクル・ナイト』 (新潮社)
本屋大賞・外文編で選んでみました。
(横浜駅西口店 天羽雅代)
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逆に14歳 1,785円(税込) |
前田司郎 『逆に14歳』 (新潮社)
実に面白い。死から逆算してあと14年位しか生きられない(と思われる)70歳を過ぎた老人の物語。本音と妄想とボケの入り混じった独白や軽妙でユーモラスな会話に、思わずニヤっとしてしまう。恋や性を再体験していく主人公達の一所懸命な姿は、まるで14歳の少年のように輝いて見える。
(店売事業部 中村努)
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桐島、部活やめるってよ 1,260円(税込) |
朝井リョウ 『桐島、部活やめるってよ』 (集英社)
年に40冊近く本を読んでいると、もはや何を読んだか思い出すのは至難の業だが、
(横浜駅西口店 佐藤正博)
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四十九日のレシピ 1,470円(税込) |
伊吹有喜 『四十九日のレシピ』 (ポプラ社)
妻から手渡された弁当の袋には、コロッケサンドのソースが染み出していました。そんな些細なことに怒鳴ってしまった熱田良平にはこのとき、71歳になる妻乙美の寂しげな表情が、彼女の最後の姿になるなんて思いもよらなかったのです。この物語は、後妻であった乙美の、夫とその娘への大きな愛情と、「乙美よ、お前は幸せだったのか?」と、妻への届かぬ言葉への応えを探し続ける良平の想いが胸に切なく迫り、涙が溢れてくるのです。
(アトレ新浦安店 広沢友樹)
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白い花と鳥たちの祈り 1,575円(税込) |
河原千恵子 『白い花と鳥たちの祈り』 (集英社)
(川崎BE店 佐伯敦子)
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世界でいちばん長い写真 1,365円(税込) |
誉田哲也 『世界でいちばん長い写真』 (光文社)
田舎町の冴えない男子中学生、写真部所属。長~い写真が撮れるカメラで何を撮ろうか思案中・・・何ともヌルいお話なのですが「あれれ?何でだ?」てな位読んでてワクワクしちゃいました。主人公の宏伸クン、最後に感動的な大活躍を見せるのですがそれによってヘンに人間的に成長したりしないのがイイ!
(横浜駅西口店 梅原潤一)
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早雲の軍配者 1,785円(税込) |
富樫倫太郎 『早雲の軍配者』 (中央公論新社)
私を戦国時代&時代小説好きにさせたこの作品を紹介せずにはいられません!
(販売促進室 磯野真一郎)
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つるかめ助産院 1,470円(税込) |
小川糸 『つるかめ助産院』 (集英社)
読み進めていくといつの間にか青い空と輝く太陽とさざ波の音が聞こえてくる南の島にいるような気持ちになり心を穏やかにしてくれました。
(川崎BE店 大嶋慶子)
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漂砂のうたう 1,785円(税込) |
木内昇 『漂砂のうたう』 (集英社)
明治維新に取り残された遊廓という舞台。波の下で漂う砂のような男と女。
(アトレ恵比寿店 加藤泉)
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モンスター 1,575円(税込) |
百田尚樹 『モンスター』 (幻冬舎)
とにかく悲しかった。
(藤沢店 菅野貴子)
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リアル・シンデレラ 1,785円(税込) |
姫野カオルコ 『リアル・シンデレラ』 (光文社)
シンデレラってどうよ?
(アトレ目黒店 倉田裕子)
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恋愛小説 1,680円(税込) |
椰月美智子 『恋愛小説』 (講談社)
他人の恋愛なんて正直どうでもいいのだけど、恋愛小説というジャンルが存在し愛される理由は、他人の恋愛をちょっと覗きたいからなのではないかと思う。
(横浜駅西口店 岩井静花)
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