有隣堂 アトレ川崎店

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イベントレポート

2016.06.16

【開催レポート】文具王・高畑正幸さん × イラストレーター・ヨシムラマリさん 文具対談!

開催日時

フェア開催中(2016/6末頃まで)

開催場所

レジカウンター横 文具売場

~気になる!こだわる!男の文具・女の文具~ 文具界人気ゲスト共演による必笑・文具トーク
ご参加ありがとうございました!

川崎7

文具王 高畑正幸さん×イラストレーター ヨシムラマリさん文具対談

~気になる!こだわる!男の文具 女の文具~

<開催レポート>
今年2016年4月にリニューアルオープンしましたアトレ川崎店の記念企画として、去る6月11日(土)、アトレ川崎1Fツバキひろばにて、文具界人気のお二人をお招きして対談イベントを開催いたしました。
多くの方が足をお運びくださり、満員御礼、盛況のうちに終了いたしました!

文具王 高畑さん、イラストレーター ヨシムラマリさん、とっても楽しくためになる文具エピソード満載の対談、ありがとうございました!
そしてご来場くださいました皆様、ありがとうございました!

イベントの様子をダイジェストでレポートいたします。

(以下、=文具王高畑正幸さん =ヨシムラマリさん)

川崎題字

今回は、ゲストのお二人のご提案で、初のダブルスクリーン方式にチャレンジしてみました。
文具王とヨシムラさん、それぞれがパソコンを操りスクリーンにスライドが投影されていきます。

文: これならジャンケンができる!(笑)

――まずは対談の題字をおふたりがイラストにしてくださいました。男性・女性の表現の違いが直観的に感じられますね。
続いて自己紹介が始まりました。文具王は小学校のときのノートがスゴイことに!

文: これ、3Dノート、30年ぐらい前に実装していたんですね~(ページに紙片を貼って折り紙に!)
あとこれなんか動画再生機能つき!(しかけ絵本の仕組みを巧みに使って絵が動いて見えます)

――続いてヨシムラマリさん。一番強調したいのは神奈川県出身とのことで、

ヨ: やっぱり神奈川県民にとって、港=横浜 シウマイ=崎陽軒 本屋=有隣堂、ですよねえ!
実家が横浜の戸塚なんですけど、戸塚って駅のまわりに3件も有隣堂があって。私の文具好きは有隣堂によって育てられたんです。

――そう、戸塚の街はいわゆる書店の有隣堂だけでなく有隣堂が運営しているミュージックサロン(音楽教室)やカルチャーセンターもあって、実は有隣堂の聖地(?)なのです!
そして文具王も実は有隣堂と深いご縁があることが判明!

文: 16年ぐらい前、TVチャンピオン文房具通選手権第1回目に優勝したとき、有隣堂のとある人物が声をかけてくれたんです。
まだ同人誌で本を作っていたころ、それを有隣堂で売りたいからと言って現金で買ってくれて。
TVチャンピオンの優勝金を印刷代に充てて2千冊くらい自宅に置いていて、途方にくれていた時期に箱で。
そしてページをプリントアウトして商品と合わせて売ってくれていたんです。こんな感じに。
(当時の戸塚モディ店の写真)

ヨ: 私がはじめて文具王を知ったのはまさしくそのとき! 戸塚で! すごい人がいるなと思って。で、そのときは買わなかった(笑)。

川崎フェア4 

文: お互いイラスト描くけど、比べてみると違うね。

ヨ:
文具王のイラストにはやたらテコの原理が出てくる。

文:
うん、歯車とかも好き。

ヨ:
文具王が「モノ起点」なのに対して私は「人起点」。使う人の気持ちとか気になる。
キャンパスノートを擬人化してみたり。人によっていろんな見方、楽しみ方がありますね。

文:
これなんかドットライナーの点々の数かぞえて描いてますからね。

ヨ:
お疲れ様です(笑)。


ヨ: では男の文具、女の文具っていうので考えてみましょう。

文: 文具の歴史を紐解くと、最初は色気もなにもなく、機能重視。

ヨ: まず、使えるかどうか。

文: そうそう、書ける、とか。明治になって外国から文具がはいってきてから便利な道具として扱われている。
色は大体この三色、黒、青、赤。赤もぬるい感じ。

ヨ:
今は色も選べるようになってきた。で。これ。

★女子向け文具の変遷その1「色」

ヨ: “女子向けはとりあえずピンクにしておけ問題”。
たしかに女子はピンク好きですけど、好きなだけにこだわるんです。そこを分かっているのか?!と。
例えばボールペンの変遷を見てみると、
1994年、ハイテックC (パイロット)は全10色中、ピンクは1種類だけ。自分の好きなピンクとは限らないんです。
2002年、サラサクリップ(ゼブラ)になるとピンクが選べるように! 3種/全20色で、ピンク率は 15%。
2012年、juice(ジュース、パイロット)が出て、4種/全24色でピンク率は 16.6%まで上がってきた!
そして今年2016年、ついに登場したのがプレイカラーK(トンボ鉛筆)! サインペンに近いんですけど、ハート型の什器がみるからに女子高生向け。
ピンク率は驚異の10種/全36色で27.7%! 夢の3割までもう少し!

文: おおおお~。数字でみるとわかりやすい!

ヨ: こうなってくると “フューシャピンク"ってなに?っていうのもありますけどね(笑)。

文: これを女子は使い分けてるってわけですよね。

ヨ: そう、ピンクに対するこだわりって並々ならぬものがあるの。軽く考えていると痛い目にあうよ、っていう。

文: 男性向けだったら、とりあえず黒にしとけって済んじゃう。でも男だって使い分けてるんですよ。多色ボールペンとか。
あとこれ、カープのボールペン、赤と赤と赤。あとあと、シャアペン用、赤いシャア(笑)。
それにしてもなんでそんなにたくさん色が必要なんですかね?

ヨ: ちなみに私が好きなのはこれ。ボールサインノック(サクラクレパス)。
これはもう、好きすぎてイラストにも書いてます(ヨシムラさんのブログ記事がこちら→「コロメガネ」
女性はそれくらい見た目の細かな違いが重要で、差異に気づく感性の鋭さを持っているんです。

文: 海外の人に言わせると、売場見て「おかしい」って言うもんね。画材じゃなく一般の文具でこんなに色があるなんて。
よく見るとラメ入りとラメなしとかで軸の色が違ったりするもんね。

ヨ: それぐらいこだわって出さないと女性には振り向いてもらえないの。
それだけ持ち歩くからペンケースもパンパン。で、登場したのがスタイルフィット(三菱鉛筆)。

川崎2川崎3


★女子向け文具の変遷その2「見せ方」


ヨ: 同じ商品でも見せ方が違うヤツですね。

文: これですね。セメダインBBX。

ヨ: そう、女子向けはBBXスリムが出たんです。

文: わかりやすい。中身おんなじなのにね。オリジナルは「強粘」!とか強そう。「BBX!!」って感じ(笑)。

ヨ: スリムのほうは「不思議な液体」扱い(笑)。でも「両面テープみたいな」って文言で分かる。
女性の特性として、利用シーンがわからないとダメ。

文:男はとりあえず最強買っとけ、すごいヤツ、みたいな。使い方はユーザー次第。すべての条件を網羅して記載されてるのを選びたい。

ヨ: 女性にはそれが難しい。より具体的、実用的な提案がないと。

文: 養生テープなんかもそうだね。マスキングテープを和訳したのが養生テープだからね。もとは同じもの。

川崎フェア5 


★女子向け文具の変遷その③ 「はじめから」


ヨ: 今までは中味は同じで色を変えたり、見せ方を変えたりだったのが、はじめから女子向けの企画がでてきた。

文: マスキングテープ mtのホームページは完全に女子向け。
でもね、本来の養生テープのページはこっち(カモ井さん)ですよ! しかも「イチオシ!」を見てみると「虫とり上手」! mtよりこっちがイチオシなんですよ。

ヨ: おんなじ会社とは思えない(笑)。

文: mtは全然別物。

ヨ: その流れでエポックメイキングだなと思うのが、メクリボン(デビカ)。
女子向けを明確に打ち出したのと、事務用品にも色があってもいい、可愛くていい、っていう点。
カッターナイフでいうと、C3(コクヨ)。
これは一般的なものより長さが15%短くポケットに隠れるので、接客業務の人なんかが使う。
見た目だけじゃなくて心遣いのような内面女子力を取り入れるようになった。

文: これもそうですね。拡大鏡、スティッキール ルーペ・ルッキーネ(サンスター文具)。
これはまず最初に女性向けに作られたんです。拡大鏡とバレないように、ポーチにいれやすく。
それが意外と男性向けもほしいってなって男性向けも作ったんだけど、実は男性向けのはわざと重くしてあって、高い(笑)。    

ヨ: そこは男女で、ぐっとくるポイントの違いですね。

文: そう、世界初、宇宙でも書けるとか、とりあえずチタンとか好き。

川崎フェア3川崎12

ヨ: 女性としては、選べるようになってきてから本番。なんでかっていうと「カワイイ」には流派があると思っていて。
カワイイは正義ですけど、いろいろあって、例えば今はペンケースが立つ時代。最初に立てたのはコクヨのネオクリッツ。10年経ってもいまだにベストセラー。
でも機能的には便利ってわかってるけど見た目がね。
それが最近、サンスターから delde (デルデ)が出て、最初から「カワイイ」の4タイプをねらって作ってる。
クールタイプが好きな女子はガーリータイプは絶対ダメとか、女心わかってる。
「カワイイ!」と「かわいくない!」は紙一重なんですよ。
おっさんが作った感があるのはダメ、思わず、おかんが買ってきたブラジャーかよ!って言いたくなる(笑)。

文: うん、でも男ならね、おかんが買ってきたグンゼのパンツは履くよね(笑)。

ヨ: その中でもサンスターのディズニーペンケース。こういうのはカワイイ。
女子の場合、「カワイイ」が一定量を超えるとすべてを凌駕するよね。実用性皆無。
あとこのキャンパスノートも。あえてトーンダウンしたディズニー。 

文: 男は自分が便利なら良いんじゃねって感じかな。いろいろな機能入ってますとか、○○術とかハックとか、自分も書いてるけど。
ログとかも好き。何歩歩いたかとか、睡眠時間とか。
女性はどちらかと言うとスピリチュアル系とか気にするよね。

ヨ: そう、ムーンプランナーとか。月の満ち欠けベースのレイアウト。女っていうのは、自分の中に自然を飼っているの。ホルモンバランスとかに左右される。
自分の意志ではコントロールできないもの。それが自然の力。

文: 男性にとってスピリチュアルっていうと、「気合い」とか「根性」とかになっちゃう。
どっちかというと「ロマン」とか、宇宙とか最強とかゾウが踏んでも壊れないペンケース、スゲー!とか(笑)。

ヨ: カッコイイが実用性を凌駕するのね。

川崎5

文: 日本では平安時代から枕草子とか女性が文学書いてるんですよ。
女性とか子どもに教育を施すって1000年前からやってたって世界では異例。
日本では昔から女性が活躍していたので読み書きもでき、女性の中間管理職も多く活躍していた。
そういう流れで女子向け文具を作る国として日本が抜きん出ているのは「らしい」ですね。

ヨ: 「男らしさ」から「女らしさ」へ。これが認められるようになったのは豊かなことですが、今度はどちらも使えるようにユニセックスとして無個性なものが出てきた。
そこからさらに男モノを女子が使ってもいいし、女子モノを男性が使ってもいいし、自分らしさを表現できる多様な文具のある社会になるといいですね。
  
文: そう、男性、女性、なんだかわからないその合間を埋めていくこともできますよね。
それぞれが好きなものを選んで多様化していき、無個性ではなくて個性的に外に広がっていくのかな。
カワイイとカッコイイを入れ替えたら同じだったりね。
いろいろ楽しんで頂いたら良いんじゃないかと、とまあ、こんな感じで「おわり」です(笑)。


熱心にメモを取る方や、お二人の「あるある」話に大きく頷いたり、ご来場の皆さんも大いにお楽しみ頂けたご様子。
自分らしく文具を選んで楽しくお仕事や勉強の時間を過ごすヒントにして頂けましたら幸いです。

最後になりましたが、あらためまして、
文具王高畑正幸さん、イラストレーター ヨシムラマリさん、素晴らしいお話をありがとうございました!!!

なお、有隣堂アトレ川崎店では、トーク中にお二人がご紹介した文具たちを集めた
「男の文具 女の文具」フェアを開催中です。(一部お取扱いのないアイテムもございます)
お二人の素敵なサイン色紙にもご注目ですよ。
ぜひお立ち寄りください。

※フェアは2016年6月末頃まで。予告なく変更することがございます
川崎フェア
 


このイベントは終了しました。ご来場ありがとうございました】

6/11(土) 文具王・高畑正幸さん × イラストレーター・ヨシムラマリさん 徹底対談!
~気になる!こだわる!男の文具 女の文具~

文具王として全国で活躍中の高畑正幸さんと、
業界屈指の文具マニアにしてイラストレーターのヨシムラマリさんが登場!

仕事や勉強などで使う文具の選び方や使い方について、
男女でこだわりの違いがあるのかどうか、目的別の使い分けなど、
それぞれのユニークな視点でとことん語って頂きます。

おふたりのキメ文具、いま気になっている文具はどれか?!
一歩すすんだ楽しい文具活用術を知りたい方必見のトークショーをどうぞ♪
>> 高畑さん・ヨシムラさんプロフィール

日時
2016/6/11(土) 14:00~15:30 終了しました。

会場
アトレ川崎1F ツバキひろば
※当店の店内ではなく、同ビル1Fのプラザさん・アフターヌーンティールームさん近くの広場です。

定員
終了しました。

参加方法
終了しました。


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文具王 高畑正幸(たかばたけ まさゆき)さん

1974年香川県丸亀市生まれ、図画工作と理科が得意な小学生を30年続け今に至る。
テレビ東京の人気番組「TVチャンピオン」全国文房具通選手権に出場、1999年、2001年、2005年に行われた文房具通選手権に3連続で優勝し「文具王」の座に。
文具メーカーサンスター文具にて10年間の商品企画・マーケティング部門勤務を経て2012年にサンスター文具を退社後、同社とプロ契約を結ぶ。
きだてたく、他故壁氏と共に、文房具のトークユニット「ブング・ジャム」を結成。各種文具イベントを行う。
文具を楽しくする文具研究サイト B-LABO(ビーラボ) で最新情報を更新中

<著作>
hihyo
『そこまでやるか!文具王高畑正幸の最強アイテム完全批評』日経BP社/1,429円+税
>> 有隣堂各店の在庫状況

hack
『究極の文房具ハック 身近な道具とデジタルツールで仕事力を上げる』河出書房新社/1,500円+税
>> 有隣堂各店の在庫状況

fudebako
『筆箱採集帳 増補・新装版』ブング・ジャム/廣済堂出版/1,500円+税
>> 有隣堂各店の在庫状況

ほか


marisan

イラストレーター ヨシムラマリさん

会社員/イラストレーター
1983年生まれ、神奈川県出身。
会社員として働くかたわら、エッセイやイラスト制作を手がける。日常の「あっ」という瞬間をイラストと文章で切り取るブログ「コロメガネ」を運営。
また、文房具マニアとして原稿執筆のほか、ワークショップ、イベントでも活動中。

『手帳で楽しむスケッチイラスト イラスト・写真・スタンプ・付箋・シ-ルを使った活用』にて愛用の文具&手帳をちょこっと披露。
illust
MdN編集部/エムディエヌコーポレーション/1,200円+税
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