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| 第40回 2007年12月20日 |
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〜有隣堂 読書推進委員が選んだ2007年この1冊！〜 | |||||||||
 犬身  朝日新聞社 2,100円 (5%税込) |
 『犬身』 松浦理英子：著日本の小説の上半期のベストは吉田修一の『悪人』ですが、下半期は松浦理英子の『犬身』です。 小説としての面白さは抜群です。 なんといっても、自分の心が人間ではなく犬だと思っている「種同一性障害」の30歳の女性の物語なんですから。 ファンタジーでもあり、革新的な性愛小説であり、不思議な家族小説でもあり、上質な哲学小説でもあります。 蛇足ですが、これは読み応え十分な傑作です。 (販売促進室・中村努) |
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 ホームレス中学生 ワニブックス 1,365円 (5%税込) |
『ホームレス中学生』 田村裕：著 物が溢れる時代に、日常生活の些細なありがたみと人と家族との係わり合いを教えてくれた。 タレント本らしく文章力は未熟だが、ストーリー展開は引き込まれる。 親がこどもに読ませたい「課題図書」 (ランドマークプラザ店・出川由夫) |
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 ゴールデンスランバー 新潮社 ・1,680円 (5%税込) |
『ゴールデンスランバー』 伊坂幸太郎：著 期待を裏切らない、思い切り伊坂ワールド。 会話がいい、脇役がいい、そして最後がいい。 世代の割りにビートルズを聴いてこなかった私ですが、いい曲だなって急に思うのは単純でしょうか。 切ないけれど、前向きになれる、子供に「これ読んでみな」って渡したくなる一冊です。 (書籍外商部・東敏生) |
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 Little DJ (小さな恋の物語) ポプラ社 ・1,260円 (5%税込) |
『Little DJ (小さな恋の物語)』 鬼塚忠：著 ベンチウォーマーの少年が、入院して見つけたのは自らのDJの才能！ 病魔に侵されながらも入院患者たちとの出会いと別れを通して成長する彼の姿は、直球だけの真剣勝負に挑む投手の様。 病気だから切ないわけでも、決定的な別れに直面するから悲しいわけでもない。 物語そのものがまぶしくて仕方ないんです。 2007年一番の感動作！ (横浜駅西口店・佐藤宏)
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 シンデレラ 大日本絵画 3,990円 (5%税込) |
『シンデレラ』 マシュー・ラインハート：著 誰もが親しんだシンデレラの夢ある世界を、人気のしかけ絵本作家マシュー・ラインハートがリアルに再現している。 ページを開くとかぼちゃの馬車が飛び出したり、お城で舞踏会が繰り広げられたりと、もはや絵本を超え、小さな舞台を見ているようだ。 しかし単なる飛び出す絵本と違うのは“しかけ”ばかりが一人歩きしストーリがおろそかになることなく両者がテンポよくからみあう妙にある。デジタル社会にあって、紙素材によるアナログなおとぎの世界は、子供だけでなく大人にもぜひのぞいてほしい。 (販売促進室 宣伝担当・志村圭一郎)
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 中原の虹 1・2・3・4 講談社 各1,680円 (5%税込) |
『中原の虹 1・2・3・4』 浅田次郎：著 今年一番の小説といったらコレです。 『中原の虹』 全四巻という長さといい、期待度といい、待ちに待った度といい、スケールのでかさといい、何をとっても文句なしの一番。 全四巻という長さにも関わらず、一度も飽きないしダレなかった。 ダレるどころか読み進めるうちに興奮の渦に巻き込まれ、気がつくと熱にうかされたように読み終わってました。 引用したい言葉も生き様もたくさんありすぎて絞れない！ どうか皆さん読んでください。 損はさせません。 (ルミネ横浜店・富澤明子)
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 星新一 一〇〇一話をつくった人 新潮社 ・2,415円 (5%税込) |
『星新一 一〇〇一話をつくった人』 最相葉月：著 2007年、最も心を動かされた本はこの本です。 そして一人でも多くの方に読んでほしいと思った本もこの本です。 新潮文庫の星新一作品と是非合わせてお読みください。 読書の世界がぐ〜んと広がります。 詳しくは「本の泉」第25回を。 (アトレ恵比寿店・加藤泉)
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 川の光 中央公論新社 1,785円 (5%税込) |
『川の光』 松浦寿輝：著 久しぶりに大冒険した気分です。 ありがとう、いい旅でした！ (伊勢佐木町本店・吉澤みどり)
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 あの戦争から遠く離れて 情報センター出版局 1,680円 (5%税込) |
『あの戦争から遠く離れて』 城戸久枝：著 野村進『コリアン世界の旅』が好きな人にはきっと面白いはず。 2007年のオススメ本です。 (アトレ目黒店・梅田勝)
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文・有隣堂 読書推進委員 加藤泉
構成・有隣堂 販売促進室 宣伝担当 矢島真理子 |
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