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第67回 2009年2月5日
●執筆者紹介●
 
加藤泉
有隣堂 読書推進委員。
仕事をしていない時はほぼ本を読んでいる尼僧のような生活を送っている。

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〜俺の好きなシバリョー〜
 
今年の年末、「坂の上の雲」のドラマがNHKで放送されることも決定しており、司馬遼太郎ファンが増えそうな予感で胸がいっぱいの今日この頃、2月12日の菜の花忌を前に、有隣堂スタッフの有志たちがイチオシの司馬作品を選びました。
皆様が本をお選びになる際、お役に立てれば幸いです。

(書名五十音順)

 

 

故郷忘れじがたく候・表紙画像


文藝春秋
(文春文庫)
500円
(5%税込)
  故郷忘じがたく候

一つの破片から、民族の長い苦闘の歴史を見つけることもあります。
秀吉の頃、当時の日本の貴族や武将、富商の間では茶道が隆盛し、茶器は宝石のような扱いを受けていました。
連れてこられた朝鮮の工人達は、東シナ海の水路、遥かかなたに見える故郷の山河を見つめながら、涙を流し陶器をつくったのです。
『故郷忘じがたく』想い、何世代も絶えぬ望郷の念。 400年ぶりの沈寿官氏の里帰り、「新しい国家は、前へ前へと進まなければならない。 」と若い世代に講演する氏の祖国への想い。
短編ながら、日本人として忘れてはいけない歴史を思い起こさせる必読のシバリョー作品です。

(ルミネ横浜店 佐伯敦子)


坂の上の雲 第一巻(文庫版)・表紙画像

文藝春秋

B6判:全6巻
各 1,575円
(5%税込)
〜1,785円
(5%税込)

文庫判:全8巻
各 670円
(5%税込)
  坂の上の雲

数多くの司馬遼太郎を作品を読破した私の中であえて一冊を選ぶとしたら「坂の上の雲」を選ばせていただきます。
物語は日清・日露戦争を主人公の3人、歌人正岡子規と軍人秋山好古、真之兄弟を中心にその時代に携わった人間たちを描いた物語です。
この本は俗にいう「司馬史観」を盛り込んだ書き方で進行していきます。
例えば、日露戦争の英雄として良く書かれる乃木希典将軍は多くの部下を死傷させた凡庸な人間であったとか、他の本で英雄視されている人間の本当の功績とか、逆にこの人物こそが真の英雄と呼ぶべき人間ではないかとか、いま読んでも新しい見方ができる物語になっています。
またこの題名のように、当時の日本人は2つの戦争の勝利によってまさに坂の上の雲をつかむ勢いがあったことを当時の日本を3人を中心に描かれています。
本当に坂の上の雲をつかんだのか、またつかみそこなったのか、果たして日本はどうだったのか?
読者の読む年代(20代、30代・・・)、また誰を中心にして読んでいくか(子規、秋山兄弟、それとも・・・)によってこの本の意味合いが変わってくると思います(私も各世代ごとに3回読破!)。
司馬作品では映像化不可能といわれていた作品ですが、今秋よりNHKスペシャルとして各年3回づつ3年に渡って放映されるということでお手並み拝見というところです。
ちなみに司馬作品の「竜馬がゆく」「翔ぶが如く」そして「坂の上の雲」と続けて読むと幕末から明治初期までの日本の歴史が読みとけますので時間のある方は是非!

(書籍外商部 牧野邦彦)


かもめの日・表紙画像


世界文化社
1,260円
(5%税込)

※『司馬遼太郎が考えたこと 14』 (新潮文庫)にも収録
  二十一世紀に生きる君たちへ

司馬遼太郎先生の「二十一世紀に生きる子供達への遺言」とも言えるわずか24ページの作品。 (他に「洪庵のたいまつ」も収録。 こちらも是非ご一読を!)
「自己を確立せよ」で終わるのではなく、その意味を明らかにし、それは本能ではなく訓練によって身につけなければならないこと、更には訓練の方法までが簡潔に、願いを込めて、いたわりと威厳をもって、愛に満ちて書かれている。 一語一語に本当に心が打たれる。
二十一世紀に生きる子供達はもちろん、今日を生きる大人たちにも、わずか5分もあれば読みきれるこの作品を、是非、ゆっくりゆっくり読んで頂きたい。

(管理本部 松信健太郎)




新潮社(新潮文庫)
上・下 各780円
(5%税込)
ほか
  燃えよ剣』 

もう10年以上前のことですが、熱狂的な新選組好きの友人に「絶対読め」と言われて読んだのですが、土方歳三の「滅びの美学」に一気に魅了されました。
この本を読んで以来、歴史の教科書に出てくるような人物よりも、時代の徒花と呼ばれるような人物たちのほうに強く惹かれるようになりました。

(アトレ恵比寿店 加藤泉)


(画像なし)


文藝春秋

B6判:全5巻
各 1,450円
(5%税込)
〜1,500円
(5%税込)

文庫判:全8巻
各 620円
(5%税込)
〜660円
(5%税込)
  竜馬がゆく

入社して程なく、尊敬する上司から「この本を読め!」と渡されたのが「竜馬がゆく」でした。
全8巻を速攻で読破し坂本竜馬に関心を持ち、竜馬関係の本を読みまくりました。
しかし、どんな本を読んでも最終的には「竜馬がゆく」に戻ってしまう私の活字中毒原点本です。 「今までに読んで本の中で1番は?」と聞かれたら「竜馬がゆく」と答えています。 この本を薦めてくれた上司に感謝!

(書籍外商部 金親忍)


司馬遼太郎の著作を全て読んだ訳ではないですが、『竜馬がゆく』は間違いなく司馬作品の中で傑作に挙げられる作品だと思います。
幕末の人物の中で「坂本竜馬」は最も人気のある人物の一人ですが、これほどまでに魅力的な坂本竜馬像を描けた作品は後にも先にも無いと思います。
日本の夜明けは、これを読まにゃあ語れんぜよ!

(西口店 佐藤正博)

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