色紙（洋紙）を指でちぎって貼り重ねていく独自の技法で「日本の原風景」をテーマとした作品を数多く発表する、はり絵画家・内田正泰の作品展を開催いたします。
四季の移り変わりに様々な表情をみせる風景が詩情豊かに描かれ、自然に対する深い畏敬の念が表出する内田正泰の作品は、閉塞感を持って現代を生きる私たちの心を潤してくれます。
内田正泰は神奈川県出身、92歳になる現在も精力的に制作活動を続けています。
近作と代表作、また初公開となる神奈川県広報誌「月刊かながわ」の原画作品で、50年にわたる足跡をご紹介いたします。
内田正泰は神奈川県の広報誌「月刊かながわ」の表紙原画を1979年～1987年に担当し、毎号、神奈川県内の風景を現地を訪れて描き下ろしていました。
描いた場所は延べ106か所。名所もあれば、ありふれた街の風景もあります。神奈川県にご縁のある方は、馴染みのある景色を見つけられるかもしれません。
「月刊かながわ」原画コーナーでは、初公開となる作品も展示いたします。
※出品作品は変更となることもございます。あらかじめご了承ください。
80年代に制作された「月刊かながわ」表紙作品の中に、横須賀・走水を描いた一枚「日盛りの午後」があります。
幼少のころ走水で夏を過ごした内田正泰は、走水の海の情景に大きな思い入れを抱きました。
もう一度、走水を描きたい。
現地を訪れ、展示中の新作「昔も今も船宿も」を制作した様子が、NHK総合「ひるまえほっと」（2014/7/23[水]）にて紹介されました。
7/19(土)、7/21(月・祝)、7/26(土)の３日間は、内田正泰の来場・はり絵作品の公開制作を予定しています。
※来場・公開制作の予定は、都合により変更となる場合もございます。あらかじめご了承ください。
内田正泰 （うちだ まさやす）
http://uchidamasayasu.com/
1922 神奈川県横須賀に生まれる。
1943 横浜高等工業学校建築科卒業（現､横浜国立大学）
1953 現、カネボウ食品PR課勤務（旧ワタナベ製菓）
1956 アド、アートデザイン研究所設立
1958 日本印刷工業会長賞受賞（カレンダーデザインにて以後1981年まで８回受賞）
1960 横浜市成人学校講師
1971 はり絵による『日本の心』 三菱ギャラリーにて個展
1973 『はり絵』 講談社より出版、三菱ギャラリーにて個展
1975 『日本の詩』 版画出版
1977 『日本の詩』 版画はがき出版
1982 NHK「ふるさとネットワーク」 タイトルバック担当
1987 月刊「かながわ」表紙 ９年連載
1989 『日本の詩』シリーズはがき、版画、141点制作
1994 作品集『四季の詩』をクレオより出版
1997 「青雲」（日本香堂）テレビＣＭ放映
1999 雑誌「PHP」表紙、2001年12月まで連載
2002 作品集『日本の詩』クレオより出版。富山県朝日町立ふるさと美術館にて個展
2003 横浜伊勢佐木町有隣堂ギャラリー『日本の詩』作品集出版記念展
2003 岡山丸善シンフォニービル表町ギャラリーにて個展
2004 横浜伊勢佐木町有隣堂ギャラリーにて野鳥イラスト、バーニングアート展
2007 横浜伊勢佐木町有隣堂ギャラリーにて個展
2008 丸善日本橋店ギャラリーにて「心のはり絵」個展
2009 丸善仙台、日本橋、札幌店にて個展
2010 丸善丸の内本店、岡山、名古屋、福岡店にて個展
2011 2011年8月、はり絵画文集『こころの詩 四季の彩り』日貿出版より発刊。三越千葉店、丸善名古屋、岡山道の駅、ギャラリーa、岡山、宮崎高鍋、グランデュオ立川、その他にて個展
2012 寺家スタジオ、八重洲ブックセンター、福岡ジュンク堂、アメリカンクラブ、岡山道の駅、横浜バロック、丸善日本橋・仙台・丸の内、大森画荘、相鉄ギャラリー、その他個展
2013 寺家スタジオ、啓文堂府中、横浜バロック、岡山道の駅、寺家スタジオ、丸善丸の内本店、丸善仙台、横浜バロック、その他にて個展
※有隣堂での2013年展示の様子はこちら
2014 有隣堂、その他にて個展
＜受賞＞
1973 日本印刷工業会長賞受賞（日清食品）
1974 日本企業パンフレットコンテスト一席入賞（アメリカバンク主催）
1975 日本印刷工業会長賞受賞（永谷園）
1976 日本印刷工業会長賞受賞（高野屋製菓）
1981 日本印刷工業会長賞受賞（カレンダーデザイン受賞1958年より8回）
1985 日本印刷工業会長賞受賞（三万石不二屋） 他多数
ほか横浜市内の地区センターやスポーツセンターの陶壁画や学校の校章などを数多く担当している。
92歳の現在も精力的に制作活動中。
＜画像の無断転載を禁じます＞
