田中祥夫:著
本文/248頁
紙版 1,100円(税込) ISBN:9784896602005
安政6年(1859年)に開港した横浜港は日本を代表する貿易港に発展したが、来航した船は大桟橋ができるまでの35年間、直接岸壁に横づけすることができなかった。
本書は、大桟橋の根元に今も残る「象の鼻」とよばれる突堤はなぜ曲がっているのか、鉄桟橋建設の原資となったアメリカからの下関戦争の賠償金はなぜ返還されたのか、さらに石造ドックを日本人が設計した理由や、新港埠頭建設をめぐる内務省と大蔵省の争いなど、横浜港の7つの不思議をさまざまな資料を用いて明らかにしながら、関東大震災までの歩みを紹介する。
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