本の泉 清冽なる本の魅力が湧き出でる場所…

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第14回 2006年11月22日

●執筆者紹介●


加藤泉
有隣堂読書推進委員。

仕事をしていない時はほぼ本を読んでいる尼僧のような生活を送っている。

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 『一瞬の風になれ』特集 〜ラジオ番組風に〜
 

一瞬の風になれ 1・表紙画像
一瞬の風になれ 1
(イチニツイテ)


佐藤多佳子:著
講談社・1,470円



一瞬の風になれ 2・表紙画像
一瞬の風になれ 2
(ヨウイ)


佐藤多佳子:著
講談社・1,470円



一瞬の風になれ 3・表紙画像
一瞬の風になれ 3
(ドン)


佐藤多佳子:著
講談社・1,575円
価格はすべて税込です。

(今回の「本の泉」は、日曜午後のラジオ番組をお聞きになるつもりでお読みください)
 
DJ:

FM有隣をお聞きの皆様、こんにちは。 「本の泉」の時間がやってまいりました。 今日も、はるか彼方に富士山を望む藤沢スタジオよりお送りいたします。
さて、今週は皆様から圧倒的多数のリクエストをいただいた、佐藤多佳子『一瞬の風になれ』特集でお楽しみいただきたいと思います。 以前「本の泉(第10回)」でこの本を採り上げたところ、最も反響が大きかったんですねー。 今年の文芸書の目玉かもしれません。
それでは、皆様からのリクエストを早速紹介していきましょう。 まずは東京都在住「柔」さんからのメッセージです。

 
メッセージ   佐藤多佳子さんの『一瞬の風になれ』、読みました。 いいですね〜。
同じく陸上ものを扱った三浦しをんさんの『風が強く吹いている』は、この人だからここまで書けた、という巧さを感じましたが、『一瞬の風になれ』はとにかく青春小説として、面白く読めますね。 綿密な取材にも裏づけされたリアルな面白さなんでしょう。 イーグルスの「Take it easy」をリクエストします。
   
  曲 Take it easy
 
 
DJ:
文芸雑誌の編集者をしている「柔」さんの選んだ「Take it easy」お聞きいただきました。 忙しいお仕事の合間に「Take it easy」を聴きながら『一瞬の風になれ』を読む、至福のひとときですねー。
続いて、神奈川県在住「MIZUKI」さんからのメッセージです。

 
メッセージ この本を読んでまず、「走りたい!」と思った。 主人公の、何に対してもまっすぐな気持ちが、読んでいる人の心に伝わってくるからだと思う。 読んでいると元気が出てきて、私にとって本当に最高の本だった。 ブルーハーツの「Train-Train」をリクエストします。
   
  曲 Train-Train
 
     
DJ:

今、事情があって運動ができない「MIZUKI」さん、メッセージありがとうございました。 健兄のように一歩ずつ良くなっていくことを心から祈っています!
さて次は、趣味でマラソンをやっている、横浜市在住の「心臓バクバク」さんから。
 
メッセージ うぉ〜っ! 心臓バクバク!! 陸上部ってこんなに楽しいのか?
正直、「走るだけで何が楽しい」なんて思っておりました。
オレらの街、さがみっぱら(相模原)にある公立高校陸上部を舞台にした青春スポーツ小説。
全3巻で3年間の部活生活が疾走。 友情あり恋愛あり家族愛あり、おまけに師弟愛あり。
なによりも、スタート前の緊張感やスタート後の短さなど競技中の選手の心持が鮮やかに伝わってきます。
手に汗握ります。 読んでてフライングしそうになりました。
天才とヤンキーのライバル成長物語でもありますし、『スラムダンク』のように一気に爆読するのが正解。
読み終われば、すぐに続きが読みたくなるはずだから。
まとめ買い強力オススメです!
   
  曲 RUNNER
 
     
DJ:
  もしも『一瞬の風になれ』が映画化されたとしたら、爆風スランプの「RUNNER」をBGMに使うのは、ベタだから絶対にやめてほしいと言う「心臓バクバク」さん、そう言われると聴きたくなっちゃうんですよね。 「RUNNER」流しちゃいました。 少し意地悪でしたね。 エヘッ!
次は神奈川県在住の「naka」さんのメッセージ。

 
メッセージ   この本を読んで僕は足が速くなりました。
2巻を買いに本屋へ走ったスピードは1巻のときよりも速く、
3巻を買いに本屋へ走ったスピードは2巻のときよりも速い。
今日は昨日よりも速く。
一瞬後はたった今よりも速く。
そんな欲求をいつまでも持っていたくなりました。
     
DJ:

  中学・高校と水泳部だったnakaさん、この本について語るには一晩かかるそうです。 きっと運動部出身の方にはたまらない小説なんでしょうね。 そんなnakaさんのリクエスト、ローリングストーンズの「Start me up」。
   
  曲 Start me up
 
     
DJ:

  さて、最後のメッセージは、四捨五入すると60歳の「とんぺい」さんからです。
     
メッセージ   なんでこんなおっさんが、夢中になって、次の巻が出るまで待ちきれない気持ちになるんだろう。
限りなく躍動感のある文章のリズムに酔いしれ、スポーツの青春の肉体の友情の、全てを肯定して前に進もうとしている姿に感動した!
さあ、今日からおっさんも「イチニツイテ」「ヨウイ」「ドン!」。
リクエスト曲はビバルディ「四季」の「春」。
   
  曲 四季より「春」
 
     
DJ:
格調高い曲が流れたところで、今週の「本の泉」、お別れの時間がやってきました。
いかがでしたか、今週の『一瞬の風になれ』特集。
話題の本はこれからもどんどん取り上げていきたいですね。
それでは、また来週!


文・読書推進委員 加藤泉
構成・宣伝課 矢島真理子

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