お知らせ

5月17日(土) 有隣堂 キュービックプラザ新横浜店で「ZINE」コーナー開始

5月17日(土)から関東圏の有隣堂最大規模で常設展開
有隣堂 キュービックプラザ新横浜店で「ZINE」コーナー開始
エッセイを中心に扱い、表現の場、交流の場作りを目指す

プレスリリース内容

株式会社有隣堂(本社:神奈川県横浜市 代表取締役 社長執行役員:松信健太郎)は、2025年5月17日(土)より、有隣堂 キュービックプラザ新横浜店にて個人出版物の「ZINE(ジン)」を集約したコーナーを常設展開いたします。

有隣堂の店舗における「ZINE」常設展開は、2024年9月オープンのグラングリーン大阪店に次ぐ2店舗目であり、今回は当社最大規模となる展開です。
棚(約88センチ幅)4本分を使用し、エッセイを中心に約200作品を扱い、熱量のある多彩で魅力的な作品との出会いを促進いたします。

「ZINE」は一冊一冊に個性があり、作り手のメッセージやこだわり、熱量をダイレクトに感じられるのが魅力であり、近年、作品の流通需要が高まっています。
当社はこの需要に応え、新たな表現場所、交流場所を創出いたします。
今後は、「ZINE」を扱う既存店の拡大と、作り手・読み手の境界のない交流イベントなどを開催し、活字文化を愛する人々のコミュニティ拠点を形成する書店を目指して取り組んでまいります。

「ZINE(ジン)」とは

同人誌やリトルプレスとも呼ばれ、個人やグループが表現したい物事を自由に制作した自主出版物です。
出版社や取次を介さないため一般流通されないことが多く、直接販売が基本。コンテンツやデザインに制限がなく、エッセイ、詩歌、写真、アートなど多様なジャンルで表現されています。

「ZINE」を扱う背景と目的

近年、SNSや創作ツールの普及により、個人の表現形態が多様化し、2002年に開始された「文学フリマ」を代表に、「ZINE」や同人誌、リトルプレスの即売会が各地で活況を見せています。
自分を気軽に表現できるメディアとして、創作意欲に目覚める人も増え、作品の流通需要が高まっています。

商業出版市場は、2022年に1.1兆円と半減し、書店数も年々減少しています。
当社ではこうした状況を受け、書店の役割を再定義し、新たな価値創造へ挑戦を進めています。

そこで、この需要に応え、熱量を持った書店員による幅広い作品の展開を通して書店が新たな表現の場所、人をつなぐ場所となることを目指し、2024年9月にオープンした「グラングリーン大阪店」で「ZINE」の実験的な常設展開を開始いたしました。
現在では、約180作品を取り扱い、毎月の店舗全体の売上額の1割以上を占めるジャンルに成長し、確かな手応えを得ています。

こうした流れを受け、お客様からの強い要望に応える形で、今回「キュービックプラザ新横浜店」にてさらなる規模での展開に踏み切る運びとなりました。

キュービックプラザ新横浜店における「ZINE」の展開と特徴

新幹線発着駅である新横浜駅直結の商業施設に2023年12月にオープンしたキュービックプラザ新横浜店は、居住者だけでなく、ビジネス、観光、ショッピングや飲食、スポーツ観戦やイベント参加など、多様な目的で訪れる人々のニーズに応える店舗です。

5月17日(土)から常設展開を開始する「ZINE」コーナーでは、エッセイを中心に約200作品を展開予定です。
読み手と近い生活者の目線で綴られた作品には、日常の幸せや喜び、不安や悩みといった感情が表現されており、多くの共感や新たな価値観、気づきをもたらすものと考えています。

今後は取扱い作品数を拡大し、交流イベントの開催など創作活動をサポートし、「読む」だけでない「ZINE」の楽しみ方を提案してまいります。

キュービックプラザ新横浜店
店長のおすすめ作品一例
  • 『Chai Book』 町田めぐみ
  • 『わたしのすきなふつうの本屋が閉店』 アトリエ風戸 平城さやか
  • 『絵で見る東京の近代建築の魅力』 コジマユイ
  • 『ほんとうは、どうしたい?  ―他の誰でもない、この人間を生ききること―』佐々木ののか しいねはるか 発行:地下BOOKS
  • 『青い靴をはいて歩く』 関根愛

今後の展望

今後は、既存店でのZINE展開の拡大を検討し、作り手・読み手の境界のない交流イベントや創作支援講座などを開催し、新たな表現者を育むプラットフォームとしての書店像を目指し、活字文化の育成・発展に寄与していまいります。

店舗概要

プレスリリース全文